ここは東ガラムマサラ半島に位置する港湾町、
Gabber
火山を始めとして山々にかこまれたガラム平野はそ地形故に上昇下降気流が絶え間なく夏は吹き抜けるように気温が高くからっと雨が少ない気候だ。
そしてまた工業が盛んな経済国、gabber帝国の首都である我馬場工業地帯は
まだ6月だというのにとてつもなく蒸し暑い夜だった。
おかげで寝られなかった私は涼みのためわざわざ赤黒い月光に照らされた鉄塔を登ったのが唯一助かった要因なのであったのであろう。
毎日忙しく操業している炉さえ稼働していない早朝その時、
突然、地震が襲った。
マグニチュード8.7、地震が噴火を引き起こしたのか、噴火が地震を引き起こしたのかどうかはわからない。
火砕流は港町を飲み込み、津波が全てを洗い流した。
まさしく世界の終わりともいえる天変地異だった。
気がつけば私は奇跡とも言えるバランスで立っている骨だけになった鉄塔の上にいたおかげで助かった。
町は見るも無残に爆心地のような何もない荒野となっていた。

 どうして..どうしてこんなことに...何が起こったんだ

 父さん、母さんは!?ウチは一体・・・・・・・・・・・

塔を降り、なぎ倒された木々や家の瓦礫を乗り越えかろうじて辿り着いた自宅は骨だけの構造となって礎石のあとだけが残っていた。

そこで発見したのはいつも父が肌身離さず身に着けていたネックレスだった。

焼かれ禍々しく赤黒い光を発していたがそこに父の姿はなく、残っていたのはこれだけだった。

 !!っ・・・父さんの形見・・・

全てを悟った瞬間、火傷お負った私の左腕から全てが崩れ始めた。

 ウ・・・・・あぁ・・・

 ウわぁっアアあああああっ!!!!!!

 

 

 

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