Gabber
こと富田と申します。
私はマクスウェルの悪魔もといシラードエンジンの存在をも信じております。そしてその存在を証明した理論はとても素晴らしいものだと確信しております。
ですが
ただひとつだけ、仮定の前提に対して解釈の問題点があります。
それはよくある物理エントロピーと情報エントロピーとの混同です。
ご存知の通り、エントロピーには物事の「乱雑さ」という意味合いがあるとされています。
それは世間で言う丁度カオス(混沌)とのイメージともマッチする為、非常に直感的で一般にも何気にわかったつもりになれる便利で都合の良いものです。
ですが物理エントロピーはその逆です。
更に言えば熱力学エントロピーと統計力学エントロピーの事です。
情報の公式にはマイナス符号が付きますが物理の方にはつきません。これは一体どういう意味か?
これはよりどちらかというと物理的に考えて、温度が拡散してゆき平衡状態になることに例えてみれば、
「平等化」してゆく平均化過程ともとれることおわかりになるでしょう。
試しにこの現状を昔からあることわざで表現してみましょう。
人間が物事を理解するとは何か?
わかる事は「分かる」と書くように
理解するという行為は
分割し専門化することこそが本質である。
といった内容の主張をきいたことがあります。
それがデカルトの演繹法であり数学の定義となる
「1を聞いて10を知る」最も賢い者の方法だとされてきました。
しかし、その「尊い」理解の方向にも別の道があったはずです。決して社会は勝手にこれは正しそうだといった思い込みで安易な線形法則をあてはめてはなりません。
それは「分かる」の他にも「解る」や「判る」といった言葉があるように、
こちらはF、ベーコンの帰納法と呼ばれる物の法です。
前者に対して「10を聞いて1を知る」と逆みたいに揶揄されている風に 経験論は無駄の多いものです。
実際、正直な所「我思う故に我有り」とまで言い切ってしまうというカッコイイ響きのする言葉に代表されるデカルトとはうって違って、
雪の中、実験のし過ぎで病気に罹り死んでしまったF、ベーコンは通常あまり賢くはない「馬鹿」とされています。
けれどもこれって当たり前の事ですよね。
人間だれしもエネルギー資源を100%利用する訳ではありません。
カルノーサイクルが実現できないようにエントロピー増大は必ず発生します。
むしろこの地球の上に乗っかっているだけの人間は利用できる物など数%もありません。
いくらE=mc^2の公式にシコシコと代入してみて
ここには何億Jもあるぜー
ヒャッハー!(ノ゚ο)ノ オオォォォ-何兆Nもの力が働くぞ!!ブワーハッハッハ!!!( )ウァハハ八八ノヽノヽノヽノ
と叫んでみて、エセ循環型の永久機関を考えてみても、
そこに温度差が存在しなければ絶対にエネルギーなんぞは取り出せません。
不可逆過程がエントロピーを増大させる事実は物理屋ならば誰もが知っていることでございましょう。
ではそれを人々は理解の仕方にはふた通りあるとして「文系」と「理系」とに括り分けたのです。それが近代から現代の大学や学校制度に当たります。
だがそこには重大な見落としがある。
個人を顧みないあの社会の閉塞感ももうひとつの「理解の方向」を数学で言う三体問題の如く無視し続けて来たからでもありましょう。
そんな所で「碁石理論」の例え話で説明してみたいとおもいます。
(ここには図も数式も載りませんが、いつか自分で描いてみたいと思います。)
もし、ここで置く石と3×三の盤上を学問で言う獲得した「知識」だと想定してみます。
するとマス目を埋めていうと
もちろん当然、最小の手数は普通に囲うだけで十分です。置いた碁石ではなく、得た「場」が知となり血肉となるのです。
この穴は単なる空白領域のゼロとはちがいますnull領域とでも言いましょう、1でも0でもなく[null]です。
その新しい状態を有名なネスラにちなんで((笑))「ぬるぽ」と名付けてしまいましょう。(null pointer exeception)
すなわち、それこそが「9を知って1を知る」の直観的方法なのです。(直感ではなく、)
ちょうど前期量子論でいうあの科学史の「ディラックの海」が如くの逆転の発想みたいに想像してご覧下さい。
どちらもどの方法をとったとしても結果は、10の合計で何一つ変わりありません。その性質ゆえに現代社会からは無視されてみてみぬふりを続けてきたのです。これが空白領域の軽視が生み出した意識と現実との解離現象なのです。

 

また仮にその解釈が成り立ったとしても貴方様の導いた結論は正しいものです、なんら数値は変わりありません。

 

 

ですがここでいう「ぬるぽ」と「空白」状態とはいったい何が違うと言えるのでしょうか、
なんと、実はここに量子化のヒントが隠されていたのです。
そう、あの古典的な「マクスウェルの悪魔」の量子化です。
そもそも量子論ではマス目のような線上の「絶対座標」を想定したりなどしません。ニュートン力学のユークリッド空間とは違って関数そのものを使って表現した「ヒルベルト空間」を用います。それは不確定性原理からもわかるとおり位置ゼロ、運動量0の確定した原点などを定義した瞬間に矛盾が生じてしまうからであることも容易におわかりになられるでしょう。
また、たとえ古典論であっても、そのエントロピーだって観測者 に依存するものでもあります。増大則ばかり目立ち強調され宇宙の熱的死が議論されますが、それは閉じた系で限ってでの話です。二つの温度の違う熱浴の平衡を考えるとして、確かに低温側ではエントロピーは増大しておりますが、逆に高温側を見てみれば温度が下がっていることが確かに見てとれます。(他にもギプスのパラドックス等があります)
言ってみれば要するに観測系が勝手に
「箱の中」を想像した時点で増大するのは運命付けられているようなものなんですよ。

 

 

そんなこんなで以上が「物理数学の直観的解法」の概要となります。
、この場では簡単なたとえ話のようなしかはなせませんでしたが、あなた様のような今まで情報公開活動をされてきた偉大なお方ならば少しでも伝わり理解していただけると信用してこの度は連絡致しました。

 

たとえ僕が死んでも世の中はあくまでも定義付けされた「正しい」方向へと信じ込んで走り続けることでしょう。
物理的に死のうが精神的に死ぬのもどちらも大して差はありません。
ですが古典のハーモニッ ク・コスモス世界ならばいざ知らず、量子論への道がとっくに切り開かれた現代にとってはネットの世界のネスラ(net schalerの略)学生の時分であっても世に問うことはできる筈です!!

 

私にはもう時間がありません、それどころか生きる為の自由も資金も有りません、
ですが似たような体験をした貴方ならば知っている筈です。
私はなんとかしてでも続きをかきたい、かきたいのだ!!

 

まだ現時点で自分にはここまでしかわかっておりません、単なる私の「勘」での段階でしかありません。
今のアナタならば弱き一方通行の小さい立場である私の存在など黙殺し、ひねり潰すなど簡単でありましょう。

 

けれども貴方様の主張するはなしをきいた後では僕にはこの現代社会に巣食う閉塞感からも観じる通りに何かそこに重大な意味がある気がしてしょうがないのです。
それは集積化する技術的特異点というよりもむしろ柔らかい不確定な分子機械が切り開く未来。

 

積んだ本もロクに読めて無い上にこれ以上研究を続けてられません。そんでもって緊急報告させて頂いたワケです、ハイ。
だからこそ今あなたにお願いしに参りました。どうかお力添えでお助けると思って下さい。

 

これらのヒントらしきものが今後何かのネタのインスピレーションになることがあれば幸いです。自己の独自理論、
お話聴いて頂けるだけでも十分有難いです。長文メールでしたがもっと知りたい方は先日プロジェクトを立ち上げた[未来ウィジェット研究所(リンク)]へようこそ、
それではどうも
ありがとうございました。

 

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